2013年3月1日金曜日

視察研修会へ行きました~備長炭の故郷、和歌山へ~

こんにちは。

去る2月18日、19日に毎年恒例の視察研修会へ行きました。
今回の目的地は、紀州備長炭の故郷、和歌山県みなべ町、田辺市。

1日目はみなべ町の紀州備長炭振興館へ伺いました。


びんちょうタン
こちらは、紀州備長炭の振興を目的に作られた施設です。
地元のみなべ川森林組合が管理をしています。

みなべ川森林組合のマスコットキャラクター、びんちょうタンが出迎えてくれました。
(頭に備長炭を乗っけています)


森林組合の松本参事から、炭の関連商品のお話しを伺いました。
「小さなことからこつこつとやること、仲間を増やすことが大切。」とのこと。

炭の会も、仲間づくりを頑張らないと、ですね!
また、たまたま買い付けにいらっしゃっていた銀座の備長炭専門店
『銀座 掌』さんのお話しも伺うことが出来ました。


紀州備長炭を使用したオブジェやアクセサリー、備長炭を練り込んだ繊維で作った布製品、
備長炭を染料に混ぜた染め物を販売しているそうです。

品質の素晴らしい紀州備長炭と、その良さを最大限に活かす掌さんのセンスに感心するばかりです。



自分の焼いた炭が、こんな素敵なモノになる、とわかれば、製炭職人さんも炭焼きに熱が入りますね。




それにしても、備長炭は色も音もきれいでした。
切り口がダイヤのようにキラキラしていて、惚れ惚れしました。







宿へ向かう途中、土砂崩れの現場が。
2011年の台風12号の爪痕が、まだ残っています。







2日目は田辺市の紀州備長炭記念公園へ向かいました。
こちらでは指定管理者の秋津川振興会・大澤さんにお話を伺いました。


木炭自動車を発見!
「懐かしい」という会員も…?

こちらでは、製炭職人志望者の受け入れを行っているそうです。
受け入れの際も、田辺市役所の担当者が面接を行うとか。
滞在施設もあるとのことで(光熱費は自己負担)、充実した研修を受けれそうですね。





炭の原料・ウバメガシの原木です。
長さは2mほど。






窯も見せていただきました。
備長炭の窯は独特な形です。
5機の窯が並ぶ姿は、圧巻!

研修生の方が製炭をされていました。
この方は一昨年末に田辺市へ移住してこられたそうです。

「田舎で子育てがしたかった。
そのための仕事を調べたら、
田辺市の紀州備長炭記念公園の研修制度に辿り着いた。」

現在は奥さんとお子さんと、借りた古民家で田舎暮らしを楽しんでいるとのこと。


焼き始めて半年が経ち、製炭の技術・効率良く焼くことはまだまだ修行中だそうです。
これからも頑張ってください!


もう1名の研修生の方は、3月いっぱいまでこちらにいるそうです。
それ以降、4月からは近隣で炭焼きをされるとのこと。

また、その方の後に研修に来られる方ももう決まっているとか。
後継者は着実に育っています。

炭の会でも現在、1名の若者が炭焼き修行をしています。
彼の応援も、会を挙げて、取り組んでいきたいです。


受け入れ先の皆様のおかげで、大変実りの多い研修になりました。
大変ありがとうございました。